石炭もぐもぐ汽車ぽっぽ

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俺の理想の一日

AM 6:30 寝不足感なく起床。しばしベッドの上でゴロゴロする。

 

AM 7:00 ようやく身体を起こし、朝食の支度をする。いつもは焼いた食パンにピーナッツクリームを塗るだけだが、今日は少し張り切ってピザトーストにする。

食パンにケチャップを塗り、薄いハムを2枚、ピーマンの輪切り、とけるチーズの順で乗せていく。チーズがこぼれないようにオーブントースターに入れ、つまみを5分の目盛りまで回す。

 

AM 7:02 パンが焼けるまでの間にトイレに行く。前日に掃除したばかりなので、埃ひとつ見当たらない。(でかしたぞ、昨日の俺)と思いながらトイレを済ます。

 

AM 7:03 パンと一緒に飲むコーヒー牛乳を作る。KALDIで買ったちょっといいインスタントコーヒーの粉を、金属製のスプーンで掬う。この時使うスプーンは食器棚の腰あたりにある引き出しから取り出す。沢山のスプーンが並んでいる中から、一番シンプルなデザインのものを選ぶ。

大きめのマグカップに粉を2匙入れ、少量のお湯を注ぎ軽く混ぜる。粉が完全に溶けきらないうちに冷たい牛乳を注ぐ。それを軽く混ぜていると、トースターのベルが鳴る。

 

AM 7:06 トースターからピザトーストを取り出し、食べ始める。出来たて熱々なのも気にせず大胆に、それでいてゆったりと食べ進める。この時、上顎の前歯の裏あたりを軽くやけどしてしまってもいいだろう。

 

AM 7:15 少し焦げたパンの耳をコーヒー牛乳で流し込み、食器を片付ける。洗い終わった食器を拭いていると、ふと窓の外から鳥の鳴き声が聞こえる。声の主はスズメだろうか。いや、これはヒバリの鳴き声だ。そう予想して擦りガラスの窓を開けると、ヒバリが枝にとまって鳴いている。「ビンゴ!」と小さくガッツポーズをすると、ヒバリはこちらに気づいたのか逃げてしまった。

 

AM 7:25 顔を洗ったり歯を磨いたり、一連の身だしなみを整える。もちろん髭も剃る。

 

AM 7:35 粘土で何か作る。今朝はなぜか調子が良く、スムーズに作業を進めることができた。後は乾燥するまで待つしかない。

 

AM 8:25 やることもないので、アコースティックギターを弾いて時間を潰す。実際にはfでつまづいてやめちゃったけど、今回は弾けるってことでお願いします。弾く曲は「恋は桃色」か「終りの季節」でいきたい。

 

AM 9:00 用事は無いがふと外出したくなり、おろしたてのシャツと履きなれたジーパンに着替える。

 

AM 9:15 スマホと財布、あとは家と自転車の鍵だけをポケットに入れ、買ってきたばかりのスニーカーを履いて出かける。

 

AM 9:25 駅までの通りにある馴染みの大判焼き屋で「ハムエッグ」と名付けられた、中に半分に切ったゆで卵(固茹で)と薄く切った太めのソーセージが入った大判焼きを買う。紙袋に入れられたそれを自転車のカゴに置き、駅へと向かう。

 

AM 9:35 駅に到着。高架下の錆だらけの駐輪場に自転車を停め、駅横のショッピングモールを通り抜けて改札へ。充分にチャージされたICOCA(西日本なので)を使い、ホームに行く。

 

AM 9:42 行先も確かめず来た電車に乗り、窓際のボックス席に座る。平日なので他のお客さんも少ない。窓から見える田んぼでは、青々とした稲穂が日を受けて水面のように耀いている。

 

AM 9:58 電車に揺られながら、昼食に何を食べようか考えている。和か洋か、はたまた中華もありか。そんな具合に思案しながらふと窓の外に目をやると、海沿いの街が広がっていた。よし、今日はここで過ごそうと決め、電車を降りる。

 

AM 10:03 駅から出てすぐの公園で、紙袋の大判焼きを食べる。食べ終わったら少し歩いたところにある長めの商店街に行ってみよう。

 

AM 10:09 古書店を見つけたので入ってみる。新聞を読んでいる年老いた寡黙な店主を横目に店内を物色していると、ずっと探していた古い詩集を見つけた!迷わず購入して店を後にする。

 

AM 10:43 古書店を出てしばらく歩いたところにある、こじんまりとした輸入雑貨店に行く。店の中には所狭しと物が置いてあり、どことなくアジアの風を感じた。小さい象の置き物を買って退店。

 

AM 10:57 雑貨屋を出てぶらぶら歩いていると、個人経営のパン屋さんを発見。昼食のメニューが決まる。ゴマを練り込んだ生地にさつまいもが入った大きなベーグルと、猪肉としめじが乗ったピザっぽいナンを買う。

 

AM 11:19 商店街を抜けると、磯の香りが漂ってきた。海辺のベンチに座って少し早めのお昼ご飯。心地よい海風が髪を揺らしている。

 

AM 11:48 パンを食べ終わり、ぐるりと辺りを見回すと、山間の方に何やら建物が見える。木々の隙間から見えた朱色はおそらく鳥居、つまりあれは神社の類だろう。せっかく来たのだから行ってみようと思う。

 

PM 0:23 長く急な坂を登って、街の外れにある神社に立辿り着く。呼吸を整えながら振り返ると、港町が一望できた。境内をしばし散策していると、少しぽっちゃりした猫(虎柄)がやってくる。足元に寄ってきたので少し撫でると、茂みの中へと逃げてしまった。

 

PM 1:04 街まで降り、再び商店街へ。レトロな雰囲気の喫茶店に入る。窓際の日当たりのよい席につき、ブラックコーヒーとモンブランを注文。先程買った詩集を読みながら、落ち着いたひと時を過ごす。

 

PM 2:42 ついつい長居してしまった。喫茶店を出る。帰り際にテイクアウトのソフトクリーム(細かく砕いたコーヒー豆が練り込まれており、とても美味しい)を買う。

 

PM 3:04 ソフトクリームを食べながら商店街を進むと、昔ながらの銭湯があった。一通りの入浴セットは貸してくれるみたいだし、何よりよく歩いたので汗を流したい。番台で女性雑誌を読んでいるおばちゃんにお金を払い、男湯に入る。

 

PM 3:07 平日の昼間だからだろうか。利用客は自分1人だけだった。つい気分がよくなり鼻歌を歌う。

 

PM 3:42 のぼせてきたのでそろそろ風呂から上がる。コインロッカーから返ってきた100円玉で、瓶に入ったフルーツ牛乳を飲む。

 

PM 3:56 まだ少し湿った髪を気にしつつ銭湯から出ると、向かいの建物が映画館であることに気がついた。しかもそこはレトロな名作を放映する、いわゆる名画座だった。せっかくなので何か1本観ていこう。

 

PM 5:12 その時流れていたのは、名前も聞いたことないフランスのロマンス映画だった。もちろん字幕や吹き替えなんてものはなく、何を言っているのかも分からない。なのに何故か、ラストシーンで泣いてしまった。とてもいい映画だった。

 

PM 5:23 西の空に宵の明星が光っているのが見えた。もうそんな時間かと驚きつつ、駅へと急ぐ。そろそろ帰ろう。

 

PM 6:03 最寄り駅まで帰ってきた。高架下に自転車を取りに行く途中、光るタイプの首輪をつけたポメラニアンが歩いていた。ふさふさの毛の奥でライトが七色に光り、さながら小春日和の象徴かのようにぽわぽわしている。いいぞ。

 

PM 6:25 帰り道にあるスーパーで、海鮮焼きそばとイカの唐揚げを買う。この時、(このチョイスだとシーフードで被っちゃうな…。)と考えつつも、結局は己の欲求に従う。

 

PM 7:12 家に帰り、海鮮焼きそばをレンジで温める。普段は1分30秒で温めているところを、今日は1分40秒でやってみたところ、大正解!いつもは熱が伝わりきってない内側の方までホカホカになり、美味しく食べる。

 

PM 7:40 食べ終わったパックを片付け一息ついてから、録画していた地球ドラマチックを観る。カンブリア紀の特集だった。(やっぱりアノマロカリスってかっこいいよな〜)となどと思いながらのんびりする。

 

PM 8:15 乾かしていた粘土の様子をみる。多少ひび割れてはいるものの、概ねいい感じだ。寝る前に少しだけ作業を進めておこうか…。

 

PM 9:34 思いのほか作業に熱中し、気がつくとこんな時間になっていた。そろそろ眠たいし、寝る準備をしよう。お風呂…は銭湯行ったし、明日朝イチでシャワーを浴びたらセーフだろう。歯磨きだけしてもう休もう。普段と比べるとだいぶ早いけど、今日はかなり疲れた。

 

PM 9:54 ベッドに入り、入眠までTwitterを眺める。TLには相互フォローの人たちが描いた絵、少し奮発して買った服、腕によりをかけて作った料理などが並んでいる。

「ああ、今日はこの人たちにとって素敵な日になったんだろうな。なっていたらいいな。」と勝手な想像をしながらスマホを消し、枕元の充電ケーブルに挿して部屋の明かりを消す。

そのまま眠りに落ちる寸前のところで初めて「あれ?今日って最高の一日じゃなかった?」と気づく。

 

以上が俺にとっての理想的な一日だ。みんなもそれぞれの夢みたいな一日を教えてくれよな!割と本気で頼むぜ!